院長紹介
院長 鮫島 伸宏
患者様を個人として、トータルで診る
私たちが目指しているのは、患者様の個人差を考慮し、各個人に合わせた最良の診療を提供する「テーラーメード医療」です。同じ病名であっても、各々の持病や既往歴、痛みの程度や苦痛の感じ方などに合わせて、治療方針を組み立てています。時には、患者様のご要望に応じて漢方治療を用いることもあります。
また、現状の痛みや苦痛を和らげるだけではなく、その根本原因をきちんと診断し、適切な治療を行うことも大切です。そのためには、目の前にある病気だけを診断するのではなく、患者様の全身状態を注意深く診るよう心掛けています。
例えば「腰痛」ひとつ取っても、骨や筋肉、神経などが原因になっていることもあれば、子宮や膀胱の病気が元になっているケースも考えられます。
当院では、血液検査やレントゲンといった各種検査によって速やかに根本原因を特定し、必要があれば専門の病院をご紹介しております。病名がよく分からない痛みについても、遠慮なく何でもご相談ください。
経歴
昭和61年 埼玉医科大学 卒業
昭和61年 熊本大学 麻酔科 入局
昭和62年 熊本赤十字病院 麻酔科
昭和63年 熊本大学病院 集中治療部(ICU)
平成元年 熊本市民病院 麻酔科
平成4年 熊本大学付属病院整形外科 入局
平成4年 熊本赤十字病院 整形外科
平成7年 中田病院(埼玉県)
平成10年 さめしま整形外科 副院長
平成15年 さめしま整形外科 院長
所属学会
- 日本整形外科学会
- 日本運動器リハビリテーション学会
- 日本麻酔学会
- 日本疼痛漢方研究会
「ペインクリニック」って何?
意外と知られていない有効性
そもそも「ペインクリニック」といえば、“麻酔薬を使って痛みを抑える対症療法”というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?「薬漬けになるだけで、根本的な治癒にはならない」、「1回来院したら永久的に通わなければいけない」といった不安感をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし本来、ペインクリニックは、『痛みをコントロールして、患者様の苦痛を和らげること』に加えて、『痛みをコントロールして、運動機能を高め、治ゆを促進すること』が目的となります。対症療法だけではなく、きちんと“治る”ことを目指した“治療”を行う科目なのです。
体に痛みがあると日常の動作が困難になり、「痛いから動きたくない」という気持ちになる方がほとんどです。しかし実は、肩こり、腰痛、ひざ痛、その他の関節痛といった辛い症状は、体を使わなくなればなるほど状態が悪化します。運動しないことで筋力が弱まり、血流が滞っていき、ますます運動機能を失っていきます。そうするとさらに動きにくくなり、運動しなくなるという悪循環が生まれるのです。
ペインクリニックでは、痛みをコントロールすることで、これらの悪循環を断ち切ることを目指しています。痛みには個人差があり、全ての痛みを取り去ることは難しいかもしれませんが、ほとんどの方が日常生活をスムーズに送る程度には痛みをコントロールすることが可能です。
これによって、今まで痛みによって動かなかった体が動くようになり、筋力アップや血流促進効果が生まれます。体を正しく動かしていくことで、体本来の機能を回復させ、痛みの原因となるものが改善されることが理想です。
また、「痛みを抑える=麻酔で麻痺させる」という怖いイメージもあるかと思います。しかし実際にペインクリニックで使用する薬剤は、局所麻酔薬を使用していますが、”麻痺”させることが目的ではなく、“血流促進”を目的としたものです。
そのため、患部の治癒を促す効果が期待されています。
他にも、
· 突発性難聴
· 顔面神経麻痺
· 帯状疱疹後神経痛
· 反射性交感神経性ジストロフィー
といった疾患においても、ペインクリニックの分野は力を発揮します。
これらのケースでは、なかなかご自身で判断が難しく、他医院からのご紹介から当院に来られることがほとんどです。しかし、気になる症状があればお気軽に当院までご相談ください。
痛みを我慢せずに、何でもお話ください
当院は、患者様が抱える“痛み”と真剣に向き合います。そもそも痛みの感じ方には個人差が大きく、曖昧な感覚として無視されることも多くあります。しかし、痛みとは体が発しているサインであり、それをきちんと受け止めることが大切です。
なにより、痛みをケアすれば、精神の安定がもたらされます。
体に痛みがあると憂鬱な気分になり、ストレスを溜め込みやすくなります。そうなると身体的にも大きな影響を及ぼし、回復の妨げになることもあるのです。
そのため当院では、患者様のメンタルの部分まで丁寧にケアできるよう努めています。
痛みの原因が良く分からなくても、頑張れば我慢できてしまう痛みでも、まずは当院までご相談ください。
最良の治療プランを一緒に考えましょう。